ここはサッポロビールの千葉ビール園。その隣の岸壁に引退した南極観測砕氷船「初代しらせ」が係留されている。ビール園は営業中だったが、わりと人が入っており、入店せず展望テラスから船を眺めた。
さすがビール工場。
コロナ危機以前は「しらせ」とビール園の見学コラボツアーが年数回開催されていた。ビール園見学が休止中なのでいまは船内を見ることができない。
2008年の第49次南極地域観測航海を最後に引退。2010年からここ船橋港東埠頭に。 見学時以外は埠頭内立入禁止となっている。
排水量11,600トン。日本と南極を25回も往復したにしては小さな船だ。かつて傷だらけで帰ってきたであろう船体は化粧直しされている。
仕事の関係でたびたび船に乗ったので、往時の船員さんや隊員さんの苦労がしのばれ、また合間の談笑が目に浮かぶ。
この部分で砕氷していたと想像するだけでワクワクしてくる。船首の外板がかなり厚くなっていて底部が30°ほど傾いている。氷に乗り上げ、船体前方の重みで厚い氷を割っていたのだ。
JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)の三次元物理探査船「たんさ」が「しらせ」の前方に係留されていた。
推進モーターの修理のため停泊中とのこと。