久し振りに横浜へ行ってきた。目的はエアキャビンでも中華街でもなくこと。根岸線石川町駅南口(元町口)を出て西のほうへ歩く。本牧通りを渡りフェニックスアーチをくぐる。
磯子区に住んでいたことがあり時々元町へ来ていたが、当時はこんなに賑わいのある通りではなかった。買い物は妻に任せ、こちらはもっぱらウインドウショッピングならぬウインドウシューティング。
家具店で小皿を格安で売っていたのでゲット。
向かい側に妻が使っているバッグのブランド直営店があった。
元町といえばキタムラ。この通りに5店舗ある。
隣にあるのは1881年創業の高級紳士服店。いわゆる敷居の高い店だったらしいが、今はそんなふうには見えない。
上の街路樹は、なんだとか。
元町通りの東の端まで来た。港周辺の観光スポットを巡る市営バス「あかいくつ」が通り過ぎる。
来た道を引き返す。
このあたりで休憩しようと、カフェを探しながらひと筋南の元町仲通りをぶらつく。
ここぞというところがなく、元町通りへ戻ってカフェ・ラ・ミル Café LA MILLE に入る。
二階の席から通りを眺めながらラミル・ブレンドとティラミスタルトでのんびり。
向かいはキタムラ本店。黒ジャケとレジメンタルタイとくるぶし丈のスラックスでキメた店員さんが見え隠れしていた。
洒落た店々を見てまわって楽しかったけど、これだけ洋品店がひしめいていると経営が大変ではと余計な心配をしてしまう。 さて次は以前贔屓にしていたで天ぷらでも、と伊勢佐木町まで歩く。
「曇っても降らない男」にしては珍しく少し降ってきたがすぐに止んだ。
登良屋は残念ながら定休日だった。気を取り直して馬車道で和食屋を探す。予約するのは気が急くので好まない。探すのも楽しみのひとつ。選んだのは「板そば蒼ひ」というところ。
元町の雰囲気とはかなりのギャップがあるけど、給仕のお嬢さんもてきぱきしていて、居心地が良い店だった。
角ハイボールと日本酒、鱧の天ぷらと谷中生姜の豚まきと天ぷらトマトの梅酢がけと茄子のチーズ焼きなどを注文。 いずれの料理も素朴ながらなかなかの味で、締めのダッタン板そばはとくに美味しかった。
外へ出て、昔足繁くかよったジャズクラブが今どうなっているのか見に行く。
かつてとまったく変わらない姿で健在だった。ちょっとホッとした気持ちになる。ただ、を見るとジャズライブが減ってしまったようだ。ジャズだけだと客が集まらなくなったのかな。帰りが遅くなるので中へ入らずに帰途に就いた。いつか一人で来ようっと。家に着いたあと、テレビニュースでこの時間に横浜駅近くで通り魔殺人事件があったと報道していた。恐ろしい世の中になったものだ。