今日の日経 The STYLE / Culture は、名勝地は「資源」なのか、と問いかける。 チェコの首都プラハで、行儀の悪い酔っ払いが目に余るようになったため深夜のパブ巡りツアーが禁止されたという導入文に続けて、景観、食文化、神社仏閣、温泉などは、ひとくくりに観光資源と呼ばれる、それらをビジネスの側面だけで語ることはできない、観光公害を解消しつつ経済的利益を生むための最適な解を見つけられるのは、観光資源を有する地域自身でしかないと展開する。そして、資源という言葉をしばらく忘れてみたらどうだろうと締めくくっている。 経済学の法則や当事者の声を交えて卒無くまとめた記事は、いかにも日経らしいが・・・ 前述の「景観・・・などは、ひとくくりに観光資源と呼ばれる」という文章は、但し書きが抜けているが大目に見ておこう。 誰の目にも明らかだが、この問題における諸悪の根源は、外国で傍若無人に振る舞う輩の無神経さである。ロシアの理不尽な侵略に苦しむウクライナだけに紛争の解決を求めるような論法は成り立たない。 物事の本質を棚に上げ、具体的な解決策も提示せず地域に丸投げするとは、なんともお気楽なものだ。