ら・く・が・き・帳

歌川国芳作 荷宝蔵壁のむだ書き

京都弁人は敏感(2024/07/04) TV CM で日本旅館の若女将が「あじわってへんのやろ」と言う。客に対してなら「あじおうてはらへんのとちがいますか」が正しい。京都人は無神経な言動に対して敏感なので反感を買うこと必至。広告主は慎重に事前チェックすべし。

プロセスを楽しまなくちゃ(2023/09/22) スマホとスマートウォッチで何でもできるって?「便利 ⇒ 楽になる ⇒ 幸せ」というのは企業の思惑に乗せられているだけ。省けたエネルギーと時間を有意義に使えると言うが、本当にそうかな。早急に結果だけを求めず、プロセスを楽しまなければ幸せにはなれない。人類は何の疑いもなく産業発達が幸福をもたらすと信じ、結果として地球環境を破壊してしまった。今になって慌てて温暖化抑制を図っても元に戻ることはないだろう。私はかつて当事者のはしくれだったので言わせてもらうが、学官による正当化を得て主導したのは産であり、民はただ追従するしかなかった。産は、今度は人工知能に目を付けた。行きつく先は、善悪の判断がつかない人間の増殖、精神あるいは人間性の破壊だ。これは環境破壊よりはるかに始末が悪い。欲で築かれたデジタル社会に無意識に流されるのはもう止めようよ。

北風と太陽(2023/08/09) 絶叫調の TV CM がジェットストリーム調だったとしたら、買うかどうかは別として好感は持てるだろう。広告代理店や企業の担当者は気付かないのかな。早い者勝ちだよ。

九鬼周造:偶然性の問題(2023/05/18) 偶然見かけた弘前大学 安立 衣津美氏の卒業研究論文。境遇を偶然の産物と捉えて前向きに生きる契機とする志向は、コロナや天災で混乱するこの時世に相応しい。

対決より解決 by 国民民主党(2023/02/13) シャドーキャビネットのプライドもなく、ただただ与党に反対し揚げ足を取るだけの野党が、至極真っ当なことを言っていたのを恥ずかしながら長い間知らなかった。もっと声を大にしてアピールし、そして実践してもらいたいものだ。

国家と人間(2022/01/25) ふと思い出した。第二次世界大戦中、艦船ミズーリ号のウィリアム・キャラハン艦長が、特攻隊員の遺体をぞんざいに扱おうとした海兵に対し、国家にその身を捧げ自己犠牲を厭わなかった戦士であるから丁重に軍葬するよう命じたという話。まさに戦争は人間性とは別物の理不尽の極み。国家とは人間とは、いったい何なのだろう。