鰻重でも食べに行こうかと、二人で成田山へ出掛けた。江戸時代初期から成田詣の人々に鰻料理が喜ばれた名残で、周辺には老舗のうなぎ料理店が軒を連ねている。 快晴で寒くもなく暑くもなく行楽日和。風情があるは人もまばら。気持ち良く歩けた。
石段を上がって仁王門をくぐる。
仁王池では亀さんがお休み中。
大本堂に入って参拝。
大本堂の右手から北に向かって歩く。
の像がある額堂。
境内でなぜかこの建物にもっとも惹かれる。
境内のほぼ北端にある平和大塔まで進み、総門のほうへ引き返す。
奥山広場を通り抜ける。丸く刈り込まれたツツジがどこかかわいい。前に来たときは、お土産を買ったり占いをしてもらったりする人々で賑わっていた。夕方6時頃でこんなに閑散としてしまうとは。ほんとうに店は開いていたのかなと思うくらい。寂しー。
門前の旧成田街道へ下りてきたのは5時頃。目当ての老舗鰻料理店の営業時間は4時まで。あちゃー。ゴールデンウイークなので遅くまでやっているかもと思ったのは世間知らずだった。参道の人通りの少なさから薄々感じてはいたが、どこもお寺の時間に合わせているのだから当たり前だよね。
通称「電車道」を通って成田駅のほうへ向かう。この道は成田山新勝寺と宗吾参道を結んでいたの廃線跡。通学路になっているようで、自転車に乗った制服姿の若者が何人も追い抜いていった。
駅前で雰囲気が良さそうなという店を見つけて入る。鰻の白焼きや鴨つけ蕎麦などを注文。
どれもなかなかの味。値段もリーズナブル。飛び込みで入った店が当りだと、なんだかいい気分になる。 窓越しに駅前広場を見下ろしながら、ジンビームのハイボールと黒龍をしこたま飲み、家路に就いた。