今年は桜の開花が大幅に遅くなり、満を持して二人でを訪れた。ここへ来た別の目的は、以前から興味があった飛鳥山モノレール(あすかパークレール)に乗ること。モノレールの待ち時間は30分、石段を上れば3分と乗降整理係員さんがアナウンスしていた。もちろん待つ。
キャビンの愛称はエスカルゴならぬアスカルゴ。定員16名。座れるのは6人だけ。
昇降するアスカルゴを見たり、都電を見たり・・・
あっという間に30分が過ぎて乗車。眼下に見えるのは「幸せの黄色い電車」と呼ばれている8800形8810F号。右手は王子駅中央口。
約2分で山上駅に到着。キャビンから出ると、ほぼ満開の桜が待っていた。
けっこうな人出だけど、以前に行った上野や谷中霊園ほどではなかった。
テレビで気象予報士が言っていたが、花の中心が白いうちは少々強風が吹いても散らないのだとか。
園内をひと回りして外へ出ると、様々な形式の都電車両が行き交っていた。急カーブの向こうに飛鳥山駅がある。
ノスタルジックな9000形が市街の景色に馴染んでいた。
この場所(本郷通りが明治通りに交わるあたり)は人気の都電撮影スポット。
横断歩道の手前で信号待ちしているのは8900形東京さくらトラム。
本郷通りを渡り、老舗の鰻屋で早めの夕食。
うな重「桐」を注文。注文後に蒸し始めるとの張り紙があり、ハイボールと日本酒を飲みながら待つ。
20分ほどで運ばれてきた。
さすが老舗だけあって焼き具合とたれの味が絶妙。とても美味しかった。ボリュームも充分。ほんのりレモンが効いたハイボールをおかわりし、いい気持ちになって外へ出る。
宴もたけなわの公園内へ戻り、北のほうへそぞろ歩く。
高架下の歩道橋を渡り、明治通りを挟んで反対側の音無親水公園へ向かう。この公園は、ものだとか。川に架かる橋は舟串橋。鋼桁木装橋(擬木)らしいが、夜見ると風情がある。
舟串橋を渡る。
南のほうの音無橋は美しくライトアップされていた。
公園一帯は幻想的に演出されていて、桜も昼間とは違う美しさ。
旧岩槻街道(都道455号)へ上り、音無橋を渡って王子駅へ向かう。
日暮里でコーヒーを飲んで帰路に就く。 気分的にも健康的にも100点満点の一日だった。 世界有数の大都市東京には、素敵な場所が無数にある。