ミロ展と上野公園の桜(2025/03/21)

の東京都美術館で開催されているミロ展へ二人で行ってきた。ついでに花見もできたらいいなとほのかに期待していたのだが、残念ながら満開にはまだ程遠い状態。

東京上野恩賜公園の桜並木の小径

途中にある上野大仏に参拝。元々は高さ6メートルの釈迦如来坐像だったが、度重なる罹災により損壊してお顔だけになった。もうこれ以上落ちることはないという意味で合格大仏と呼ばれるようになったとか。無数の合格祈願の絵馬が奉納されていた。

上野大仏

東京都美術館は、上野動物園の入口の前を通り過ぎてすぐのところにある。

東京都美術館の入口

館内はそれほど混んでいなかった。

東京都美術館の入口(2)

オブジェに映りこんだ姿を自撮り。

東京都美術館の入口(3)

日本でのとしては最大規模。地下1階からスタートして地上2階まで鑑賞してまわる。2階は写真撮影が許可されていた。 はシュルリアリストの巨匠と呼ばれているが、その作品はストレートに心に入ってくる。ダリやデ・キリコの作品を見たときのように首をかしげることもない。

東京都美術館ミロ展の展示作品(95,93):ポスター(1973)
 ポスター:ホアン・ミロ財団開館(1975)|  ユネスコ人権(1974)
東京都美術館ミロ展の展示作品(65):白地の歌(1966)
 白地の歌(1966)
東京都美術館ミロ展の展示作品(74):火花に引き寄せられる文字と数字 III(1968)
 火花に引き寄せられる文字と数字 III(1968)
東京都美術館ミロ展の展示作品(77):太陽の前の人物(1968)
 太陽の前の人物(1968)
東京都美術館ミロ展の展示作品(78):月明かりで飛ぶ鳥(1967)
 月明かりで飛ぶ鳥(1967)
東京都美術館ミロ展の展示作品(81):逃避する少女(1967)
 逃避する少女(1967)
東京都美術館ミロ展の展示作品(83):涙の笑顔(1973)
 涙の微笑(1973)
東京都美術館ミロ展の展示作品(90,91,92):花火 I, II, III(1974)
 花火 I, II, III(1974)
東京都美術館ミロ展の展示作品(86):夜の風景(1966-74)
 夜の風景(1966-74)
東京都美術館ミロ展の展示作品(87):にぎやかな風景(1970)
 にぎやかな風景(1970)
東京都美術館ミロ展の展示作品(88):焼かれたカンヴァス2(1973)
 焼かれたカンヴァス2(1973)

出口にの写真が置かれていた。大海を望み陽光が溢れるこのアトリエで、ミロは創作意欲をかき立てられ、数多くの作品を制作した。

東京都美術館ミロ展 撮影コーナーに置かれていたマヨルカ島パルマのアトリエの写真パネル

美を堪能し、ミュージアムショップでトートバッグを買い、美術館を後にする。国立博物館前の広場では「うえの桜フェスタ」が開催されていた。

上野公園 うえの桜フェスタの風景

東京文化会館にあるのテラス席でコーヒーブレイク。上野精養軒の直営店だけに本格的な味わい。 山手線に沿って上野公園道りを下り、予約しておいた不忍池の畔の食事処へ向かう。いくら予約嫌いでも、この時期の上野界隈では、予約しないとまともな夕食にありつけない。交番裏の広場には早咲き桜の大木が何本かあり、大勢の人でにぎわっていた。

上野警察署公園前交番裏手の広場の早咲き桜

鰻料理の老舗「」に入る。ミロ展のあとのウナギというのも、ある意味シュールだよね。

東京上野 龜屋一睡亭での食事風景

胡麻豆腐、刺身盛り合わせ、煮物、焼き魚、地鶏唐揚げ、鰻重などを注文。酒は一刻者の水割りとロック。上品な味付けの料理はどれも美味しかった。胡麻豆腐は絶品、鰻重はさすが老舗の味。

東京上野 龜屋一睡亭の胡麻豆腐と刺身盛り合わせ
東京上野 龜屋一睡亭の海老と筍の煮物
東京上野 龜屋一睡亭の鰻重

二人とも満腹になって不忍池の畔へ。ライトアップされた辨天堂を眺める。

上野不忍池の夜景

上野公園は、4つの美術館や2つの国立博物館、東京芸大などの文化・芸術施設が点在する都内でも特別なエリア。しかし、今日は全体として猥雑な雰囲気が漂っていた。最近のオーバーツーリズムも影響しているのだろう。かつては広大な公園内のどこかで誰にも邪魔されない時間を過ごすこともできたのだが。それでも、この一帯は何度でも訪れたくなる魅力に満ちている。

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