の東京都美術館で開催されているミロ展へ二人で行ってきた。ついでに花見もできたらいいなとほのかに期待していたのだが、残念ながら満開にはまだ程遠い状態。
途中にある上野大仏に参拝。元々は高さ6メートルの釈迦如来坐像だったが、度重なる罹災により損壊してお顔だけになった。もうこれ以上落ちることはないという意味で合格大仏と呼ばれるようになったとか。無数の合格祈願の絵馬が奉納されていた。
東京都美術館は、上野動物園の入口の前を通り過ぎてすぐのところにある。
館内はそれほど混んでいなかった。
オブジェに映りこんだ姿を自撮り。
日本でのとしては最大規模。。地下1階からスタートして地上2階まで鑑賞してまわる。2階は写真撮影が許可されていた。 はシュルリアリストの巨匠と呼ばれているが、その作品はストレートに心に入ってくる。ダリやデ・キリコの作品を見たときのように首をかしげることもない。
出口にの写真が置かれていた。大海を望み陽光が溢れるこのアトリエで、ミロは創作意欲をかき立てられ、数多くの作品を制作した。
美を堪能し、ミュージアムショップでトートバッグを買い、美術館を後にする。国立博物館前の広場では「うえの桜フェスタ」が開催されていた。
東京文化会館にあるのテラス席でコーヒーブレイク。上野精養軒の直営店だけに本格的な味わい。 山手線に沿って上野公園道りを下り、予約しておいた不忍池の畔の食事処へ向かう。いくら予約嫌いでも、この時期の上野界隈では、予約しないとまともな夕食にありつけない。交番裏の広場には早咲き桜の大木が何本かあり、大勢の人でにぎわっていた。
鰻料理の老舗「」に入る。ミロ展のあとのウナギというのも、ある意味シュールだよね。
胡麻豆腐、刺身盛り合わせ、煮物、焼き魚、地鶏唐揚げ、鰻重などを注文。酒は一刻者の水割りとロック。上品な味付けの料理はどれも美味しかった。胡麻豆腐は絶品、鰻重はさすが老舗の味。
二人とも満腹になって不忍池の畔へ。ライトアップされた辨天堂を眺める。
上野公園は、4つの美術館や2つの国立博物館、東京芸大などの文化・芸術施設が点在する都内でも特別なエリア。しかし、今日は全体として猥雑な雰囲気が漂っていた。最近のオーバーツーリズムも影響しているのだろう。かつては広大な公園内のどこかで誰にも邪魔されない時間を過ごすこともできたのだが。それでも、この一帯は何度でも訪れたくなる魅力に満ちている。