注文したスタンドが届いたので、パーツを確認したあと、まずは下部クランプのバックプレートのネジ穴のチェック。ネット上の情報では、塗膜が被っていてボルトが通らないとかネジが合わないとかいったことが多々あるらしい。付属の六角穴付きボルトをバックプレートにゆっくりねじ込んでみたら、問題なく通すことができた。
次いで、手で折り曲げることができるかどうか試してみたところ、渾身の力を込めてもびくともしない。現用の ROCKBROS のスタンドは、単体の状態でもそこそこの力で動かすことができたのだが。ショップに問い合わせてみたら、車体に取り付けないと動かないかもしれないとのこと。車体を傷付けるのが嫌なので、有り合せの金属製丸棒に仮付けして試してみたら、なんとか折り曲げることができた。折り曲げ&戻しを繰り返すうちに必要な力が少しずつ減ってきた。案ずるより産むが易し。
ところで、ビアンキの VIA NIRONE 7 のチェレステカラーの部分に使われているボルトは、ほとんどがシルバーだ。しかし、スタンドに付属しているボルトとナットはすべて黒色処理が施されたもの。これでは似合わない。そこで、ステンレスの M5 六角穴付きボルト①(L30/平&バネ座金付)とナット②、平座金③、バネ座金④に交換する。上部クランプをシートステーに固定するための M6 ボルト⑤と平座金⑥、バネ座金⑦は、現用のスタンドのものを流用する。 また、下部クランプにボルト穴が3つあるのに、説明書には2本のみのボルトでチェーンステーに取り付けると書いてある。残りのひとつの穴は上部クランプステー用とのことだが、それでは強度的に心許ない。ここはやはり3本のボルトでしっかり取り付けるべきだろう。 下部クランプを3本のボルトでチェーンステーに固定し、さらに上部クランプステーを取り付けるには工夫が必要。 1. 時々 CRC 5-56 を吹き付けながらハンドリーマーで上部クランプステーのボルト穴径を約6mmまで広げる。錆止めのため、油分を除去してから穴の内側にタッチアップペイントを塗っておく。
ボルト①⑤の仮締めには六角棒ドライバー(対辺4mm&5mm)を、本締めには六角棒レンチを使用するとやりやすい。
2. ボルト①を下部クランプの上後ろの穴、上部クランプステーの穴、座金③④の順に通し、ナット②を緩く締める。 3. 下部クランプとバックプレートをチェーンステーの取り付け位置に保持し、3本のボルト①で仮止めする。 4. サドルステーの太さに応じた上部クランプをサドルステーに嵌める。適宜、内側に付属のゴムシートを挟む。 5. M6 ボルト⑤にバネ座金⑦と平座金⑥を挿入し、上部クランプステーと上部クランプをサドルステーに仮止めする。 6. 位置や角度を微調整しながら、すべてのボルトを本締めする。ナット②は片口スパナまたはモンキーレンチで締め付ける。 なお、ボルト①の頭の下にはバネ座金が入っているので、わざわざナットで緩み止めを施す必要はない。
このスタンドは台湾製だが、安価な大陸性のものより出来が良いとは言えず、取り付けも一筋縄ではいかない。この VIA NIRONE 7 を買ったショップのスタッフも、これは取り付けが難しいんですよと言っていた。それでもチェレステカラーのシンプルなデザインは、ワン&オンリーで捨てがたい。