これまで深刻な故障もなく 206 XS と 207 に延べ14年間乗り続けてきたプジョー車。約11年間乗った 206 XS は、消耗品の交換だけで無故障と極めて信頼性の高い車で、存分に運転を楽しませてくれた。
国産車から乗り換える際に 206 を選んだ理由は、そのスタイリッシュなルックス。207 に乗り継いだときも同じだった。
所用で 207 に乗って信号待ち。何気なくハンドルを動かすと、なんだか重くなったような気がする。 振動とか異音とか何の前触れもなし。パワステ故障のアラームが出ている。
ヒューズ切れかなんかだろうと軽い気持ちでチェックしてみら、期待に反してそうではなかった。
重いハンドルと格闘してディーラーに持ち込んだところ、パワステモーターが壊れているので交換が必要とのこと。こんな致命的な故障が起こるとは。プジョー車は壊れにくいと信じていたが、たんなる思い込みだったようだ。さらに、シリンダーブロックがオイルで濡れており、ガスケットの交換も必要だと言う。 修理・整備したとしても、ほかに深刻な故障が発生する可能性がある。この車に乗り続けるのは危険だ。よくも今日まで無事に走ってこれたものだというのが正直な感想。信頼を裏切られ、高い修理代金を払うのもバカらしい。ディーラーに引き取らせた。
後継車は 208/e-208・2008/e-2008 だが、流行りのドヤ顔デザインに変わり、旧モデルの面影のカケラもない。
去年 PSA(Peugeot Société Anonyme)と FCA(Fiat Chrysler Automobiles)は合併し、ステランティス STELLANTIS となった。プジョー家は7.2%の株式を保有しているが、PSA に残っていたプジョーの名は消え去ったことになる。
長年持っていた良いブランドイメージは一挙に崩れ、プジョー車に乗り続けるという選択肢はなくなった。今の車市場には、国産車であれ外車であれ乗りたいと思える車はもはや見つからない。 そこで、これを機に車とはオサラバすることにした。